荒井晴彦映画祭 PartⅡ /「私映画」の向こう側へ

 

presented by KCC(京平シネマ倶楽部)
supported by  立命館大学 映像学部 前田耕作研究室

問い合わせ:前田耕作(email:maeda_kosaku@yahoo.co.jp )

 

11/23(木・祝)@神戸映画資料館(JR新長田駅から徒歩5分)

 

「ベッド・イン」                    11:00〜12:23    
 日活時代を巡るトーク              12:25〜13:00    
「噴出祈願 15歳の売春婦」            13:30〜14:42    
 若松プロ時代を巡るトーク          14:45〜15:20    
 「花腐し」を巡るトーク              15:25〜16:10    
「火口のふたり」                    16:20〜18:15    
 映画監督荒井晴彦を巡るトーク   18:20〜18:55   
   

    トーク1日券 一般・シニア:1000円 学生:500円

    トーク1回券 300円

    映画料金:無料上映です、カンパをよろしく。

   

トークゲスト:荒井晴彦(脚本家・映画監督)

トークゲスト:森重晃(映画プロデューサー)

 

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若松プロアバンギャルドピンク映画でスタートし、70年代の日本映画を疾走した日活ロマンポルノの傑作群から、薬師丸ひろ子主演作を始めとする角川映画のヒット映画までの脚本を手掛けてきた荒井晴彦。その後も歩みを止めることなく、この10年は7本の脚本作と3本の脚本監督作を輩出する疾走期に入っている。この道程を語って貰う。

上映作の足立正生監督の『噴出祈願 15歳の売春婦』は、若松プロ時代の荒井晴彦にとって、事実上最初の脚本共作者であり、助監督としての最初の現場だったという。抽象性に傾きがちな足立作品にもかかわらず、リアルな青春映画の匂いがすることに荒井晴彦の存在を感じる。
小沼勝監督の『ベッド・イン』はシネフィル荒井晴彦ならではの数々の映画の引用にニヤリとさせられる。

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映画祭予約へのリンク

 

トークゲスト:荒井晴彦(脚本家・映画監督)

1947年生まれ。若松プロダクションの脚本家・助監督を経て、1977年、日活ロマンポルノ「新宿乱れ街 いくまで待って」で脚本家デビュー。

Wの悲劇」「リボルバー」「ヴァイブレーター」「大鹿村騒動記」「共喰い」でキネマ旬報ベストテン脚本賞を受賞、橋本忍と並んで最多受賞となる。他に、「神様のくれた赤ん坊」「赫い髪の女」「遠雷」「嗚呼!女たち 猥歌」「母娘監禁 牝」「海を感じる時」「さよなら歌舞伎町」など作品多数。

脚本監督作としては、柄本明主演「身も心も」二階堂ふみ主演「この国の空」に「火口のふたり」、そして11/10公開の綾野剛柄本佑さとうほなみ主演の「花腐し」が最新作となる。

 

トークゲスト:森重晃(映画プロデューサー)

1955年生まれ。1977年~NHK大阪にてフィルム編集を始め、のちに映画のフリープロデューサーとして活動を開始。1991年~(株)アミューズ映像事業部プロデューサーとして活躍。1998年:ステューディオ スリーに参加。 2004年~(株)衛星劇場製作部部長。2009年~ステューディオ スリー取締役。2003年:「ヴァイブレータ」で第23回藤本賞・特別賞受賞。

プロデュース作品:「火口のふたり」2019、「幼な子われらに生まれ」2017、「蜜のあわれ」2016、「この国の空」2015、「魔女の宅急便」2014、「さよなら渓谷」2013、他

 

上映作品:「ベッド・イン」(にっかつ 1986年)

監督:小沼勝 原作:やまだ紫ゆらりうす色」 脚本:荒井晴彦 撮影:藤沢順一

出演:柳美希、伊藤裕平、北原理恵、小川亜佐美

上映作品:「噴出祈願 15歳の売春婦」(国映1971年)

監督:足立正生 脚本:出口出足立正生荒井晴彦

上映作品:「火口のふたり」(2019年)

監督脚本:荒井晴彦 主演:柄本佑 瀧内公美

原作:白石一史 <キネ旬ベストテン第1位・主演女優賞>

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十日後に結婚式を控えた直子は、故郷の秋田に帰省した昔の恋人・賢治と久しぶりの再会を果たす。新しい生活のため片づけていた荷物の中から直子が取り出した1冊のアルバム。そこには一糸纏わぬふたりの姿が、モノクロームの写真に映し出されていた。蘇ってくるのは、ただ欲望のままに生きていた青春の日々。 「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」 直子の婚約者が戻るまでの五日間。身体に刻まれた快楽の記憶と葛藤の果てに、…

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昨年若くして亡くなった青山真治監督は「傑作すぎて非常に動揺している。70過ぎの高齢者にこんな若い映画を作られてはたまらない。何らかの嫌味が言いたいのだが、悪口が見つからなくて自分の不甲斐なさを痛感」とコメントしていた。フィルムからデジタルになってからの戸惑いから抜け出せない青山真治が嫉妬するほど、デジタル撮影の軽やかさがこの映画には通奏している。そう、唖然とするほどシンプルで美しい映画である。この映画はコワモテぶった荒井晴彦ではなく、素の荒井晴彦がそのまま投影されたような屈託のなさにあふれ、愛おしい。ラスト下田逸郎作の歌が「とっても気持いい、とっても気持いい」とスクリーンに響くと、映画を観る至福に包まれていく。そう、瀧内公美、彼女を観ているだけで「とっても気持いい、とっても気持いい」と感じる。         by 前田耕作

(引用URL:https://twitter.com/cooff/status/1146033539621588992

 

 

11/24(金)「火口のふたり」上映+荒井晴彦トーク  

        16:30〜19:15  @末川講義室 <無料>
                            ※オープンなイベントです。学外の方も入場できます。

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11/22(水)森重晃ゲスト講義:『火口のふたり』プロデューサー     

        @立命館大学 衣笠キャンパス 末川講義室 4限(14:40〜16:10)
11/24(金)荒井晴彦ゲスト講義:脚本家・監督              @立命館大学 衣笠キャンパス 研心館KE301

        @立命館大学 衣笠キャンパス 研心館 KE301 3限(13:00〜14:30)
11/25(金)『花腐し』上映舞台挨拶:荒井晴彦 with 前田耕作@京都アップリンク <時間等詳細未定>



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